社員自身が高齢になったその先も、今までの経験、溶接技術を 活かし、若手の指導や
人材(ビルダー)育成に携わることで、仕事を長く続けられるためのプロジェクトです。
限られた人だけが熟練のレール溶接技術を持つ英雄技術者から直接指導を
受けることのできる技術教育プログラムで、そこから階級別に5段階に与えられるライセンスです。
長年に渡りレール溶接事業を支えきた“英雄“とも呼べる技術者たちが更なる頂きを目指し
世界最 高峰レール溶接技能者や教育者あるいは教育チームを作り上げる為に
Connecting the Future 『未来をつなぐ』 そして新たに
BEYOND THE NEXT LIMIT 『次なる限界の先へ』 を合い言葉に
2021年度4月 “Project bilt”を結成した。
チーム名をbilt(ビルト)、メンバーをbilder(ビルダー)と呼ぶ。
メンバーになるには役員会 稲田専務・鵜野常務・前田常務の3名からの推薦を必要とし
推薦をうけた後に前田代表から招待状と御朱印帳が与えられ、レール溶接教育がスタートされる。
5個それぞれの階級をクリアーした者に {地位/ステイタス} {称号/マスター} {階級章/エンブレム}授与される。
私は以前から思う事がありました建設業界全体的な問題ですが、この業界に若者たちが入らないため、
当然高齢年化が進み組織としてのバランスが崩れて行きます。
若者たちがこの業界を選ばない、または離れてしまう要因はいくつか有りますが、その一つとして
「世界一の技術には興味はあるが、将来性を感じない」という意見があります。
ここが一つ大きなポイントだと感じました。
弊社ではありませんが、本来であれば勇退している“英雄“のような存在であるはずのベテラン技術者達が
重量物を抱え運搬している事や、若いスタッフがその大先輩に敬意もなく怒鳴りつける姿を見て私は失望を覚えました。
当然業界の知識も持たず入ってきた“英雄の卵”であるはずの新人がそれを見て頑張ろうなんて思うわけがありません。
またベテラン技術者達も仕事に誇りを持てず、最後には怪我をして辞める、という最悪の状況の中で作業をこなしている現状です。
世界一の技術が私達の代で途絶えようとしています。残念ながらその技術を継承する組織もありません、それが現状です。
それ以前に会社存続に関わります。このまま指をくわえ何もしない訳には行きません。
誰が良い悪い、時代や社会のせいにしても何も始まりませんし、誰も救ってはくれません。
長年レール溶接事業また会社を通して社会に貢献してきた“英雄”とも呼べるベテラン技術者達が誇りを持ち続け、
生き生きと毎日を過ごし、若いスタッフからも尊敬され、憧れとなり、よき目標となれるような環境の会社を作りたい。
そうして努力する若いスタッフたち(MK+bilt)が未来の英雄となり最強溶接チームとしての成長を可能にする
組織が在れば現状が大きく変わると考えています。
それがbiltです。
プロジェクトネームである『bilt』とは造語です。”築いた“を意味する“built”に似ていますが、少し違います。
biltには “u” が足りないのです。 biltにu (you) が加わって初めて英雄たちが築き上げた技術が受け継がれるのです。
biltには先人の築いた技術を未来へとつないでいきたいという想いが込められています。
英雄たちが築き上げた最高の技術を絶やさず伝えていくためには
u (you) あなた方若い人たちの力がないと実現しないことを私たちは実感しています。
そしてあなたの加わったbiltの変化した未来をご自身で感じてください。